こぐまちゃんとしろくまちゃん

岐阜県美術館で、わかやまけんの絵本の世界展に行ってきました。

「しろくまちゃんのホットケーキ」は、子どもに何度も何度も読み聞かせた作品であり、そのためわかやまけんさんの作品は親しみ深いものと感じていました。

展示では、子どもたちにも理解しやすいように、分かりやすい構図や形、色でデザインされた絵本の制作過程を垣間見ることができました。

特に嬉しかったのは、作品と共に印刷前の版を見ることができたことです。かつて私も製版作業に携わったことがあり、色ごとに版を手作業で作成し、印刷物の仕上がりに影響を与える大切な工程を思い出しました。丁寧な作業で版ズレを防ぎながら、手作業での製版の頃を懐かしく感じつつ、デザインと印刷技術の進歩に驚きました。

話は再び絵本に戻りますが、わかやまけんさんの「しろくまちゃん」や「こぐまちゃん」は知っていましたが、他の作品は初めて目にしました。新たな一面を発見することができ、特に版下に手書きされた作家さんの思いから、彼が常に良い作品を作るために心を砕いていたことが伝わり、共感を覚えました。

また、展示には「こぐましゃ」の10周年記念のリトグラフ作品もありました。その美しさに感動し、手元に置きたくなるほど素晴らしいものでした。

展示を通じて、わかやまけんさんの作品の深さや情熱が伝わり、絵本の世界に心を引き込まれた一日でした。

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