こども園の厨房にグラフィックデザインを提供させていただきました。
厨房の改築に合わせて厨房機器の表面を野菜をシンボル化したデザインで全体を構成しました。
写真が全部ありませんが、シンクやコールドテーブル、殺菌保管庫などにマーキングフィルムでひとつづつ丁寧に施工していただけたので美しい仕上がりになったと思います。
こうしたデザインは、人がその場所の空間に入った時にどんな感じを受けるのかを想像しながらデザインを進めていきます。もちろん、こども園の厨房なので、子どもの目線や身体感覚も重視しています。
テーマシンボル化する際は輪郭のカーブの美しさにこだわります。線があたかも自然の中にある生命力にあふれた植物のフォルムのように描きます。マークングフィルムを貼る対象には大きさや形状などの様々な制約がありますから、それらの中にグラフィックが入った時に必要なバランスを計算していきます。
素材であるマーキングフィルム(カッティングシート)は各メーカーから様々な商品名で色彩豊かな製品が販売されています。一見ほとんど同じに感じる色でも艶や発色が異なります。互いに接する色や境界を見定めながら使うフィルムを決定していきます。
これらのプロセスはバスのマーキングデザインとも似ています。
インクジェットで出力されたシートを使うケースも多いですが、マーキングフィルムによる仕上がりは、色の鮮やかさで数段上の仕上がりが期待できます。